仕事をするには、たくさんのことを覚えなくてはいけない。 よい仕事は、すべて単純な作業の堅実な積み重ねだ。 (C)Gunslinger Girl
「プッシュホン 押してもだめなら 引いてみな」。 発想の転換は大事だ、これくらいの勢いが欲しい。
「∞ - ∞ = 1/137 は勝利」。 いや、ぼく物理学科だから(数学科だとアウト)。
「徹夜禁止」。 ご飯は一食くらい抜いても大丈夫だが、寝るのを飛ばすのは御法度。
島本和彦「燃えよペン」は重要書。 ここには creative な仕事の「事実ではないが真実」が書かれている。 必読書とすらいってよいだろう。
「動物のお医者さん」も理工系の必読書。
90 年代漫画の傑作「マスターキートン」がお薦めです( 研究ネタのところだけね) [1]
とりあえず「屋根の下の巴里」を暗記するほど読め。 E208 (学生部屋)には配備しておきました。 いいから読め。
ちなみに、オリジナルの全18巻本なら第三巻の第一話、 (のちに出た)分厚い合本版なら第二巻の第一話。 アニメは第五話 [2] です。
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「屋根の下の巴里」みたいなことはできないだろう、 なんてことはありません。
私も、(配属の都合上)、博士課程の最後の三ヶ月、 会社で研修(==人手が足りないので新人も実戦部隊)しながら、 博士論文を仕上げてました。
今となっては、なつかしい想い出です。
ネットワーク屋の理想は、 アポロ計画の頃の NASA 管制センター( ヒューストンにある Johnson Space Center の flight control)です。
詳しくは「アポロ13号」の記録を読め(映画はダ〜メ)。
詳しく調べれば、(いざという時の底力も大事だけれど) アポロ8号〜12号までの間に行なった 「暇だから何かの役に立つかもしれないから実験しとこう〜」 という地道なエンジニアリングの積み重ねが、 いざという時にに、いろいろと役に立っていることが分かるはず。
Apollo 13 が偉大なる失敗といわれているのは伊達じゃない。
「情報戦と荒事」 [3] 確かに…
プロの中のプロのネットワーク屋にとって、その勢いは重要です。
現場は、いろいろだ。
(もっとも極端な実例をあげると)客先に行ってみたら
「この謎の機械も設定しないと仕事終らない」 「えっ?その設定する人は?」 「来てない」 「(しょうがないなぁ、よくないけど)今 hack しやす」とか
「設置場所はどこですか?」 「屋根裏(とか、こたつの上(配線は床下)とか)」 「蜘蛛の巣はってますけど…(背広で来たのにぃ)」 (でも、これ設置しないと仕事終らないし)とか、ないわけじゃない。
hacking から力仕事まで、なんでも出来ないと生きていけないぞ。
(なんか The A Team みたいだな…)
[1] | SAS なところは楽しく読んでね:) そっちが好きな人は、 マスターキートンの前に(同じ雑誌に)連載していた 「パイナップルアーミー」もどうぞ。 浦沢直樹の最高傑作は 「マスターキートン」と「パイナップルアーミー」 だと思うんですよね。 この人は原作者アリの方が活きるタイプだと思う。 「マスターキートン」と「パイナップルアーミー」 をやって、 長いストーリーテリングのテクニックを学んだのだろうけど、 風呂敷広げるのはうまくなったわりに、 しまう方はあまりうまくなってないと思う。 |
[2] | 「屋根の下の巴里」は若干、原作と異なりますが、ほぼ同じです。 変える必要がないと思われるのに変更してあるのが不満ですけど。 またアニメでは、ここで娘の百合子(声:桑島法子)が初登場ですが、 ここも原作と違います。 |
[3] | TV だとアクションシーンばっかりなので、 この説明は誤解を招くと思うようになりました。 ただしくは「TV に出てこない普段の”裏側の” Section 9」です。 次の質問「SAS みたいなものですか?」の解説へ進め。 |
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